悩み多き中学生


中学校編 
-社会が変わっても-

世の中はずいぶんと変わりました。便利なものがあふれています。楽しいことも多くなりました。

家の中ではどうでしょう。祖父母がいない家庭も増えました。家族が少なくなっただけではありません。両親とも、仕事や付き合いや趣味などに忙しく、家族の顔も揃わない日が当たり前の家庭も増えてきました。でも、どんなに互いに忙しくても、親にとっては子どもは何にもまさる宝です。子どもにとってこの世で最も好きなのは、お父さんとお母さんです。これは今も昔も変わりません。家族がともに過ごす時間を心してつくりましょう。 世の中が変わった、家庭も変わったと一口に言いますが、世の中は変わっても、「良い家庭」というものは、そんなに変わらないものです。社会の倫理に裏打ちされた厳しさ(父性)と理屈抜きの優しさ(母性)を言葉プラス行動であらわし、子どもを包みたいものです。父性と母性のバランスのとれた明るい家庭、これは永遠の理想像です。このような家庭の中で育まれ、子どもから脱出して息子と娘に成長します。そして大人になるのです。

◆◇ワンポイントアドバイス◇◆


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-ゆれる心・思春期のころ-

中学生の時期は思春期とも呼ばれてきました。思春期とは、二次性徴が発現してから大人として成熟するまでの時期ですが、最近では二次性徴の発現が早まる傾向にあり、特に女子では、小学生から生理が始まる子も多くなってきました。一方では、社会的、精神的に大人になるまで、かなりの時間がかかるようになり、子ども、成年、成人の区分があいまいになってきています。

二次性徴に伴い、子どもはまず、身体の変化に直面し、男性として、女性としての身体を持った自分を受け入れることが課題となります。この時期の心身の変化は急激で、自分でコントロールできないような内的衝動に子どもはとまどってしまいます。これは、いつの時代の子ども達にもあったことですが、今日では、身体の発達に心理的な発達が伴わないのに加えて、学歴社会、競争社会の中でのストレスが大きくのしかかってきています。 大人になりたい気持ちと不安の間を揺れ動き、将来を見通せないまま、対人恐怖や不登校といった悩みを抱える中学生も多くなっているのは事実です。

子どものゆれる心を丸ごと受けとめてやれるようなゆとりを親として持ちたいものです。


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-中学生の抱えるストレス-

会社勤めのお父さん達と同じように、中学生だってけっこうストレスにさらされています。ひまそうに見えるのは家の中だけで、いったん外に出ると例外なく忙しいのが、いまどきの中学生。また、一人として不安や悩みを抱えていない子はいないのが現状です。勉強に関する不安、友達関係の悩み、容姿や能力についての劣等感、家庭生活における悩みで心が不安になっています。それに加えて、休日返上の部活動で体もへとへとに疲れていれば、心も体もオーバーヒート。

このような不安や悩みが大きなストレスとなり、心の病気となって現れることもときにはあります。子ども達が心のバランスを崩さずに、明るく毎日を過ごすにはどのようなことに気をつけたらよいのでしょうか。

子ども達の感じている不安や悩みの多くは、そのほとんどが、私達大人がかって経験し、乗り切ってきたことです。たとえ、悩んでいる様子が見られても、深刻に考えすぎずにおおらかに受けとめてやることが大事です。先回りしすぎて、大騒ぎをしても、良い結果は生まれません。子どもの話をじっくりと聞き、子ども自身が解決の糸口を見つけることができるよう、さりげなくアドバイスしたいものです。ただし、けっして、親の考えを押しつけたり、親の敷くレールに無理やり乗せようとしないこと。子ども自身が自分の力で乗り越えられるよう、陰から支えてやりましょう。