塾長の私。インタビューを受けました。

50歳を過ぎて塾を開校した その理由】~酒井 幸代さん

 11

ことほ
2019/10/03 15:43

幸代さんとお話しすると、朗らかな笑顔と落ち着いた話し方にとても安心してしまいます。
今の私をそのまま受け止めた上で、一緒にこれからの最善の方法を考えてくださるような、そんなイメージを持っていましたが、今回お話をお聴きして、その通りの方なんだと改めて感じました。

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私は今の塾(小中学生対象個別指導塾「勉強アプリ塾アチーバ」)を54歳で開校しました。それまでの軌跡はと言いますと…

まず大学で幼稚園教諭と小学校教諭の免許を取得し、卒業後は幼稚園で勤務し始めました。しかしその幼稚園は大きな園だったことや、行事が多くあったことなどで、仕事をこなすのが精一杯でした。そして結婚を機に逃げるように(笑)、2年間の勤めののち現場からは身を引きました。
その後専業主婦として2人の子を育てながら、主人の両親の介護もしました。その間に介護福祉士の資格を取り、外で介護の仕事も10年ほどしていました。
ですが、主人の両親を見送ったときに、家でも職場でも介護の仕事をして自分の中でやりきったという達成感があり、一旦区切りをつけました。
そこから再度子どもの教育を、と思い幼児教室の世界に入り1歳~6歳の子どもの教育に携わってきました。その中で外部講師として小児専門病院の心療内科や、子ども向けデイサービスでメンタルケアが必要な方への心のサポートをしてきました。

それまでに何百人という子どもと接していく中で、さらには自分自身の将来を考えたときに「この際、自分の好きなように自分の城を創って子どもの教育に携わりたい」という想いがふつふつと湧いてきたのです。そして自宅で塾をやる!ということ以外の具体的なことはなにも決めず、塾を開校することを決めました。

以前の職場である幼児教室で経営のことを学び、準備万端で臨んだ塾の開校でしたが、当初の3ヶ月は塾生が0だったりしました。
様々なサポートを得て、私自身も1ヶ月で5000枚のポスティングをしたり、コンサルの方に出会い集客の方法やこれまでの視点を変えながら活動し、1人入塾し、そしてまた1人入塾し…と少しずつ生徒は増えていきました。
そして今年2019年の11月で丸3年が経ちます。
自分で売り上げを考えて、直接子どもやお母さんと関わり、さらには今後のスケジュールを立て…といった感じで、外の会社に勤務してきたときよりも夢があるな、と思って今もやっています。責任も増しますが、自由にやっていける。それが私の楽しみ方であり、原動力かもしれませんね。

私の塾のウリはなんといっても
「お母さんのメンタルケアにも力をいれている」
これに尽きます。
お子さんを持たれているお母さんで、悩みがない方はいらっしゃいません。私自身も子育てを通して、そして幼児教育の現場に携わっている中で、そこにはずっと目を向けて大切にしてきました。
お母さんのお話を受け止めて聴く人がいたり、相談に乗ったりすることで、お母さん自身のメンタルが安定していきます。その結果、子どものメンタルも整ってくるのです。
確かに勉強だけを教えるよりも時間も必要になりますし、目を向ける部分も多くなりますが、やはりここは譲れませんね。

そして子どもたちに対しては「自信に至る部分を見つける」ようにしています。例えば成績自体は今はそこまで良くはないけれど本を読むのが好きな子がいたら、「漢検受けてみたら?」と提案したり。
学校や家庭では気づかないようなほんの小さなことでも見つけて、本人に届けることで、勉強プラスその子自身の宝物を一緒に見ていきたいと思っています。
大人も子どもも自己肯定感が上がることで、自信が持てるようになります。
そんな場面を多く見てきましたし、何度もその場を経験してきました。そこにあるその人自身の「よさ」を伝えていきたいと思っています。

私はこの塾をまだまだ体力のある限りやっていきたいと思っています。
2人の孫にもいるのですが、いつまでも若く輝いている女性でいる姿を見てほしいなと思っています。

私にとって自宅で塾を開くということは「自分の城を自由に創ることができる」というのが大きなことだったように思います。
以前勤めていた幼児教室を退職する際には引き留められもしましたが、そんなわけで「絶対塾で成功しますから」と言って辞めました(笑)。そんなことも原動力なのかもしれませんね。

勉強アプリ塾アチーバ https://achi-va.net/

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